ドラゴンタイガーとは?
ドラゴンタイガーとは、カードを用いたカジノゲームの一種です。
カンボジアにおいて発祥し、アジア圏のカジノを中心に近年高い人気を博しています。
仮想の2人「ドラゴン(龍)」と「タイガー(虎)」の、どちらが勝つかを当てる、カードゲームです。
配られたカードの数字の大きさで勝敗を決めていくのですが、ゲームとしての性質は、サイコロの出目が奇数か偶数かを予想する「丁半博打」によく似ています。
ドラゴンタイガーの基本的なルール
ドラゴンタイガーのルールはカジノゲームの王様「バカラ」に近く、バカラをよりシンプルにしたゲームであるといえます。
バカラがプレイヤー・バンカー・タイにチップをベットするのに対して、ドラゴンタイガーではその名のとおり、ドラゴンかタイガーにチップをベットしていきます。
そして、配られたカードの数字の大きさによって決する勝敗を予測し、結果に応じた配当を受け取ります。
また、ドラゴンタイガーではドラゴン側とタイガー側それぞれ1枚のカードの数字の大きさで勝敗を決します。
バカラ同様、ディーラーとプレイヤーが競うゲームではありませんので、ディーラーの習熟度がゲームの結果に反映されることはありません。
また、ドラゴンとタイガーが引き分けになった場合には掛け金の半分が没収されてしまいますが、タイに賭けていれば賭け金の9倍の配当を受け取ることができます。
ドラゴンタイガーのカードの優劣
ドラゴンタイガーにおけるカードの優劣は、以下のとおりです。
弱← A・2・3・4・5・6・7・8・9・10・J・Q・K →強
ポーカーなど多くのカードゲームと異なり、数字の大きさがそのままカードの強さになるので、慣れないうちには注意が必要です。
また、バカラと違い、J・Q・Kといった絵柄のカードもそのまま数字として扱われます。
ドラゴンタイガーのゲームの流れ
ドラゴンタイガーもバカラと同じように、空いている席があれば自由に参加・退席することが可能です。
テーブルごとにベット額の下限と上限が個別に設定されているので、自分の予算に見合ったテーブルを選ぶようにしてください。
ドラゴンとタイガーそれぞれ1枚ずつ、計2枚のカードで勝敗を決するため、プレイヤーとバンカーそれぞれ2~3枚のカードを用いるバカラと比較して、ゲーム展開がスピーディであるという特徴があります。
ドラゴンタイガーのベットタイム
着席してゲームが始まったら、まずはどこにいくらのチップをベットするかを決定します。
前で述べたように、ドラゴンとタイガーのどちらが勝つかを予想するドラゴン・タイガーにベットするのが基本です。
その他にも、引き分けることに賭けるタイに加えて、ドラゴンおよびタイガーの数字の大小を予想するビックスモール、奇数か偶数かを予想する奇数・偶数など、合計で11通りの賭け方が存在します。
- カードが配られる
「No more bet(ノー・モア・ベット)」の掛け声と共にベットが締め切られると、ディーラーがドラゴンとタイガーにそれぞれカードを1枚配ります。
このとき、伏せた状態のカードが1枚、デッキから破棄されます。
これはカードカウンティングを困難にするための対策で、ゲームをよりエキサイティングに演出します。
- 結果発表
カードを配り終えると、ディーラーがドラゴン→タイガーの順でカードをめくっていきます。
バカラのようにカードを絞ることはありません。
タイガーのカードがめくられた瞬間、すべての勝負が決します。
- 配当
予想を的中させていたら、ベットしたチップの額に応じて配当を受け取ります。
タイであれば掛け金の9倍、それ以外の場合には掛け金の2倍のチップを手にすることができます。
予想を外していれば掛け金は全額没収となりますが、ドラゴンとタイガーが同じ数字の場合には、掛け金の半分が手元に返されます。
細かい配当は以下の通りです。
ドラゴン・タイガー・タイ
ドラゴン(龍)とタイガー(虎)どちらが勝つか(または引き分け)に賭ける方式で、配当は以下のとおりです。
ドラゴン | ドラゴンの勝ち | 2倍(1:1) |
タイガー | タイガーの勝ち | 2倍(1:1) |
タイ | 引き分け | 9倍(8:1) |
ビック・スモールベット
ビック・スモールとは、ドラゴンまたはタイガーに配られるカードが7よりも大きい、もしくは小さい数字であることに賭けるものです。
また、「7」が出た場合にはチップは無条件で没収されてしまいます。
配当はいずれも2倍です。
ドラゴンビック | ドラゴンのカードが8・9・10・J・Q・K | 2倍(1:1) |
ドラゴンスモール | ドラゴンのカードがA・2・3・4・5・6 | 2倍(1:1) |
タイガービック | タイガーのカードが8・9・10・J・Q・K | 2倍(1:1) |
タイガースモール | タイガーのカードがA・2・3・4・5・6 | 2倍(1:1) |
奇数・偶数
ドラゴンまたはタイガーに配られるカードの数字が奇数もしくは偶数であることに賭ける方式で、ビックスモール同様、「7」が出た場合チップはすべて没収となります。
配当はいずれも2倍です。
ドラゴン奇数 | ドラゴンのカードがA・3・5・9・J・K | 2倍(1:1) |
ドラゴン偶数 | ドラゴンのカードが2・4・6・8・10・Q | 2倍(1:1) |
タイガー奇数 | タイガーのカードがA・3・5・9・J・K | 2倍(1:1) |
タイガー偶数 | タイガーのカードが2・4・6・8・10・Q | 2倍(1:1) |
ドラゴンタイガーのまとめ
いかがでしたか?
ドラゴンタイガーの最大の魅力は、誰でもすぐに覚えられるシンプルなルールと、シンプルだからこそ奥の深いそのゲーム性にあります。
賭ける場所がバカラよりたくさんあるので、罫線を読めるようになると一層楽しくなるでしょう。
★この記事のポイント★
- ドラゴンタイガーはバカラによく似たトランプゲーム
- ドラゴンタイガーはバカラよりも賭ける場所が多い
- ドラゴンタイガーの必勝法を覚えると勝率が上がる
- 罫線は勝率をあげる